南丹市の花火大会にて友人が
「ここに来たら絶対に寄るお店あるから行こう!」と言って寄ったのが福常精肉店。
夕方のやわらかな光が通りを照らすころ、店内に入るとカラリと油の音が響いていました。
白い外壁とブラウンの庇が目印の「肉の福常」。
店先のガラス越しには、揚げたての衣が金色にきらめき、ふとした瞬間に漂う香ばしさが人の足を止めます。
花火大会の前、手に取ったのは友人おすすめのコロッケとハムカツ。
表面はサクサクとした質感で、夕陽の光を反射してまるで小さな灯のように輝いていました。
手のひらから伝わる温かさが心地よく、ひと口かじると、じゃがいもの素朴な甘みが口いっぱいに広がります。
屋台のにぎわいとは違う、どこか懐かしい静けさと温もり。
花火大会へ向かう道の途中で、こんな一口に出会えたことが少し誇らしく感じました。
南丹の夕暮れには、派手さよりもやさしいおいしさが似合うのかもしれません。












