島根県安来市にある加納美術館は、市街地から少し離れた山里にある美術館です。ここは加納溥基(ひろき)氏が父であり画家であった加納辰夫(雅号は莞蕾(かんらい))の作品を収蔵するために1996年に開館しました。
5人の人間国宝の方の陶芸作品500点の収蔵品がありますが、地元の文化発展に貢献しようと、地元の美術品や作家の作品展示を積極的に行っています。
少し前に日南町美術館で安部朱美さんの人形展を観たのですが、見逃した方がぜひ観たいというので、後日こちらで開催していた「安部朱美 人形とたどる 昭和100年・戦後80年」にやってきました。
スイカを食べる風景、ありましたね。背景の色が変わるだけでも雰囲気がかなり違います。
一度観た感のある作品たちですが、違うテーマで配置し直されているとまた新しい気持ちで楽しめます。
昭和の日常生活の一環として展示されていたお餅つきが、加納美術館では結婚式のお祝いのお餅つきとして表現されていました。
そして、昭和の暮らしが一堂に会していたのは圧巻でした。
あちこちから当時を懐かしがる声が飛び交うのは同じです。
作品全体を通して、安部さんからお年寄りへの温かいまなざしを感じます。
おじいさんが読んでいる絵本は「花咲じじい」ですね。
昔はこんなおおらかなシーンも珍しくなかったようです。
当時定番のわかめちゃんカット!
実はこれがすごく嫌だったというお年寄りの声も多いです。^^
それにしても、子供の笑顔はいつ見ても幸せな気分にしてくれますね。
安来市加納美術館 Vol.2 莞蕾(かんらい)がフィリピン大統領に送った嘆願書 に続く
加納美術館住所:島根県安来市広瀬町布部345-27電話:0854-36-0880
開館時間:9:00~16:30
休館日:火曜日
駐車場:無料有り










