「雨晴」と書いて「あまはらし」と呼ぶ、富山県高岡市北端の雨晴海岸は、晴れると海越しに立山連峰を臨むことができる、日本屈指の絶景スポットです。富山湾独特の形が生み出す世界でも珍しい風景は、月日を問わず多くの観光客を魅了しています。
雨晴海岸の最大の特徴は、何といってもその絶景。緩やかなお皿のようにカーブを描く富山湾ならではで、富山県西部に位置する雨晴海岸から東部を見渡すと、3,000m級の山々からなる立山連峰が、まるで海面に浮かんでいるかのように見えます。このような絶景は、世界的に見ても、この雨晴海岸とイタリアのベネチアから望むアルプス山脈など、ごくわずかしか存在しないそうですよ。
これは5月の晴れた日中に撮影した風景ですが、春夏秋冬いつでも、その季節しか見られない絶景が広がります。特に、秋から冬にかけての早朝、冷え込みが厳しい日に発生する「気嵐(けあらし)」は、海面から湯気のように霧が立ち上り、その向こうに朝日と立山連峰が重なります。その幻想的な光景は非常に有名で、多くの写真家がこの瞬間を狙って集まるようです。
雨晴海岸には男岩、女岩、義経岩などがあります。義経岩は、かの有名な源義経の伝説から名付けられており、海岸に接しているので近くで見ることができます。
伝説はこうです。
「1187年、源義経は兄・源頼朝の追手から逃れるため、武蔵坊弁慶ら家臣たちを連れて奥州へと落ち延びる旅の途中にありました。この海岸を通りかかった際、突然激しいにわか雨が降り出しました。そこで弁慶が、海岸にあった巨大な岩を持ち上げ(または隙間を作り)、その岩陰で義経一行は雨が上がるのを待ちました。やがて雨が晴れ、旅を再開したことから、この地が「雨晴」と呼ばれるようになりました」
義経一行らが休んだとされる岩の上には「義経社」という小さな祠(ほこら)が祀られています。武蔵坊弁慶が持ち上げたとされる岩の下には実際空洞があり、人が入れるスペースがあります。嘘かまことか知るよしもありませんが、歴史のロマンを肌で感じられる、パワースポットのようです。
雨晴海岸のすぐ脇には、氷見線というローカル線が走っています。晴れた日は車窓から富山湾の絶景を眺めることができ、大変人気となっています。時期によっては「ハットリくん列車」や観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(べるもんた)」)が海岸線を走り、鉄道ファンにも大人気だそうですよ。最寄り駅の「雨晴駅」から海岸までは徒歩約5分です。この写真は、2018年にオープンした「道の駅 雨晴」の展望デッキから、一昨年の秋に撮影したものです。絶景カフェや富山の名産品ショップを備えるこの道の駅も大人気で、土日祝日はなかなか駐車場が空きません。
雨晴駅から数分歩くと、すぐに海岸へと横断できる小道を見つけることができます。氷見線は1〜2時間に一本くらいしか走っていないので、小道でこのような撮影ができます。この風景は、独り占めできる優越感と、どこか懐かしいエモさを感じます。
雨晴海岸は、自然が作り出した奇跡の大パノラマと、源義経の歴史ロマン、そしてそこを走り抜けるレトロなローカル線が一体となった、富山県屈指の感動スポットです。多彩な過ごし方ができるので、富山を訪れる際は、ぜひゆっくりと時間をとって足を運んでみてください。
【道の駅 雨晴】
住所:富山県高岡市太田24−74
住所:富山県高岡市太田24−74
電話:0766-53-5661
営業時間:9:00~17:00
※季節により変動あり(最長19:00まで営業)
※トイレ・1階情報発信コーナー・2階、3階展望デッキは24時間開放












