洛西嵐山にある松尾大社には、「松風苑」という庭園があります。
昭和の名作庭家・重森三玲(しげもりみれい)遺作の庭として知られる「松風苑」では、趣の異なる3つの庭を見ることができます。
まずは「曲水の庭」
平安貴族が親しんだ雅優の場である曲水の宴を表現したお庭です。
雅やかさと共に現代的な趣も備えている庭園で、ツツジが咲きそろう時期はいっそう華やかになります。
曲水の庭の奥にあるのが「上古の庭」です。
いにしえの昔、松尾山で祭祀が行われていた磐座を模して作られたもので、一面に植えられたミヤコザサと神々を模した巨石が配されています。
庭園拝観のルートには、霊亀の滝や霊泉「亀の井」なども見ることができます。
「亀の井」には延命長寿の御神徳があるとされ、「よみがえりの水」とも呼ばれているそうで、古来酒造りにも用いられていました。
松尾大社の神使である亀と鯉のモチーフもありました。
鯉は出世開運、亀は不老長寿の守護とされていて、境内には撫で亀や撫で双鯉も安置されています。
楼門横の山門をくぐった先にあるのが「蓬莱の庭」です。
蓬莱とは不老長寿の仙人が住むとされる地のことで、こちらの庭は池全体が羽を広げた鶴の形をした回遊式庭園となっています。
池の形は地上からではわかりにくいですが、池の周囲をぐるっと回れますので、少しづつ変化する景色を楽しむことができます。
蓬莱の庭は、次回紹介する甘味処「団ぷ鈴」店内からも眺めることができます。
おいしい甘味と風情ある景色、最高の組み合わせです!