佐賀県の伝統品といえば“焼き物”。中でも「有田焼」の名は特に広く知られ、ファンも多くいるブランドとなっています。5月にも一大イベント「有田陶器市」が開催されたばかり。なんですが…陶器市以外だと、なかなか身近で触れる機会が少ないもの。若い世代を中心に魅力を伝えていきたい、縮小しつつある焼き物業界の未来を開拓していきたいという思いのもと、佐賀市内ではあるイベントが開催中です。
佐賀市内のカフェ11店舗で“器付きメニュー”が提供される「Cafe to Table2025」。簡単にまとめると、実施店舗にて器付きメニューを注文すると、提供時に有田焼の器にて提供、さらに11店舗どこでも使える計1,500円分のクーポンがもらえる上に、提供された有田焼の器をそのまま持ち帰ることができるんです!
参加店舗はこのとおり。提供するメニューもさまざまで、それぞれ違う器で提供されます。
今回、参加する窯元は4つ。歴史もコンセプトも独自性を持ちつつ、同じ“有田焼ブランド”を守り、繋げていく存在です。
実際に参加する店舗「KASE_ANNE(カセアン)」にて、並ぶ器やメニューを拝見してきました。見た目はもちろん、食材の魅せ方や手触り、歴史や思い。そして、のせるメニューによって器の顔も変わるという、シンプルながら変幻自在な魅力を抱える器たち…
ここでは「伯父山窯」の器を使用。モダンな雰囲気ながら、洋風スイーツとも合う、アンティーク感もたっぷり。お店で1番人気のブリュレやシフォンケーキと楽しめます♪
揺るぎない、誇り高き存在でありながら、現地では焼き物業界の行く末を危ぶむ考えもあるようで…佐賀市内のカフェを利用する方に気軽に手にとってもらう機会を設けることで、カフェのファンが器のファンに。その反対も然り…という相乗効果も見込んでいるそうです。各店、期間中50個限定とのことでしたが早々と売り切れるお店もあったりと、反響たっぷりの様子。持ち帰った器で、いつもの食卓をちょっぴり格上げする特別感も感じられちゃいます♪
今までなかった、でも器好きに刺さるような魅力たっぷりのイベントも明日まで。また次回にも繋がることを願います!
【イベント情報】
イベント名:Cafe to table2025 in SAGA
内容:有田焼4窯元×佐賀市内カフェ11店舗
期間:5月30日(金)~6月8日(日)