鳥取県米子市にある米子城址は、散歩、ハイキングだけでなく、「ダイアモンド大山」や「中海オレンジロード」、そして桜の季節など四季を楽しめる市民憩いの場所です。
この米子城址には、日本在来種のタンポポが自生しているのですが、昨今それらを勝手に掘り持ち帰る人がいて問題になっています。

タンポポには、日本古来から自生するカントウタンポポやトウカイタンポポといった在来種と、明治以降に入ってきた西洋タンポポがあります。

日本の春のシンボルの1つでもあるタンポポですが、在来種のタンポポと西洋種の違いはどこ?と聞かれても知りませんでした。

そこで、米子城址に行った際に調べてみました。
5月の春真っただ中、天守跡に上る途中のあちこちにタンポポが咲いていました。
西洋タンポポと日本タンポポの見分け方は、黄色い花びらに見える部分の下にある外総苞片(がいそうほうへん)の形の違いです。

反り返っているものが西洋タンポポで、反り返らずに上に伸びているのが在来種の日本タンポポです。

下画像をGoogleレンズで調べてみると、「カントウタンポポ」と表示されました。ニュースでは「トウカイタンポポ」と言っていたのですがそれとは違いました。
専門家の方に聞かないと詳細は不明ですが、在来種のようです。
しかし、見ているうちにどちがか判別しがたいものがたくさんあることに気づきました。
外総苞片の一部が反り返っているのです。これにはGoogle先生も困ったようで、調べるたびに違う答えが出て来ました。
米子城址を管理している米子市文化振興課の方に電話で聞くと、すでに交雑種がたくさん繁殖しているとのことで、専門家に聞かないと判別は難しいだろうと言われていました。

在来種の個体が残っているうちに存続できるようになればいいなと思ったり、交雑種が増えるのも自然の流れならそれも仕方ないのかと思ったり……
また、米子城址には和名 カザグルマが自生しています。
カザグルマ(風車)は日本のクレマチスの原種で、園芸界で大人気のクレマチスのパテンス系はまさにこのカザグルマを親としてできた交配種です。
これらの日本在来の原種は準絶滅危惧種になっているようで、現在は地名を付けて「○○のカザグルマ」と呼ぶそうです。
こちらの花は「米子城址のカザグルマ」とか、近くの公園の名前から「湊山(みなとやま)のカザグルマ」と呼ぶそうです。
園芸種もきれいですが、原種もぜひ残したいですね。
米子城址には四季を通じていろんな花が自生していて、それを見に登るのも楽しいです。

米子城址 ※見学は自由です
住所:鳥取県米子市久米町(所在施設は湊山公園)
電話:0859-23-5436(米子市文化振興課)
駐車場:有り