蹴上インクラインの上にある蹴上疎水公園には、「田邊朔郎博士像」があります。

田邊朔郎(たなべさくろう)とは、21歳で琵琶湖疎水工事を担当した人物。当時の京都府知事・北岳国道氏に任命されたのだそうです。

銅像からも、若い雰囲気が伝わってきますね。
大学を卒業したばかりの田邊朔郎が工事責任者に抜擢されたのは、卒業論文がきっかけでした。彼は、卒業論文に琵琶湖疎水の工事計画を書いていたそうです。それが高く評価され、卒業後すぐに琵琶湖疎水工事を担当することになるなんて、すごいことですよね。

銅像の隣には、田邊朔郎の功績を称える石碑もありました。
実際の工事においても田邊朔郎は、材料も技術者も何もない状態から工場を作り人を育成し、琵琶湖疎水の完成に向けて尽力します。
なかでも、日本初の水力発電所「蹴上発電所」を建設したことは大きな功績。南禅寺水路閣ももちろん、彼の設計・デザインです。

知れば知るほどすごい人物、田邊朔郎博士。銅像の近くにはちょっとした噴水広場もあるので、ぜひ立ち寄ってくださいね。

田邊朔郎博士像の情報京都市左京区南禅寺福地町(蹴上疎水公園)