滋賀県大津市石山寺、紫式部が『源氏物語』の着想を得たと伝わる「大本山 石山寺(いしやまでら)」は、滋賀県大津市にある真言宗の名刹で、古来より「石山の秋月」として近江八景にも数えられる風光明媚な寺院です。
石山寺は、奈良時代の747年に聖武天皇の勅願により、良弁僧正が開いた寺院です。

平安時代には、都からの参詣が盛んで、貴族文化と深く結びついた寺として栄えました。
その中でも特に有名なのが、紫式部が石山寺に参籠し、『源氏物語』の構想を得たという伝承です。
境内にはこの長い石段を登りますが、左手には足に自信がない方のための緩やかな道がありますのでご安心を。
登った先には圧巻の石?岩が鎮座していて、それは見事でその存在感に圧倒されます。

この境内の巨大な巨石は、硅灰石(けいかいせき)が露出したもので、この岩山が寺名の由来となっています。
見れば見るほど立派ですね~。
また、石山寺は、建築・仏像・庭園のすべてが見どころで、
・国宝の「本堂」は、747年創建、平安・鎌倉の様式が混在する重厚な建築で、本尊・如意輪観音は秘仏で、33年に一度御開帳されます。
・同じく国宝の「多宝塔」は、日本最古の多宝塔で、優美な姿が境内の象徴。
・また天然記念物に指定されている、「硅灰石(天然記念物)」は、石山寺の名の由来となった巨大な岩盤で、境内の随所で見られるほか、
・紫式部が物語を構想したと伝わる「源氏の間」もあり、伽藍全体が歴史と文化の宝庫で、歩くほどに物語の世界が広がります。
また、石山寺は、四季折々の自然が美しい寺としても有名です。
春:桜が境内を彩り、硅灰石との対比が見事
夏:青もみじが本堂を包み、涼やかな空気が漂う
秋:紅葉が多宝塔を染め、近江八景「石山の秋月」が最も美しい季節
冬:静寂の中に伽藍が浮かび、凛とした雰囲気が際立つ

特に秋の月夜は、紫式部が見た景色を想像させる幻想的な美しさです。
訪れたときには紫陽花の季節で、色とりどりの紫陽花の美しく咲き誇る様が見ごろでした。
静かに心穏やかに歴史と文学の世界に浸る、いいお参りができる場所でした。