新日吉神宮(いまひえじんぐう)は、後白河法皇の御所「法住寺殿」の鎮守社として創建された神社です。
永暦元年(1160)に比叡山延暦寺の守護神をお祀りする日吉大社(滋賀県大津市)の山王七神を勧請し、創建された新日吉社が始まりとされています。
本殿の御祭神は後白河天皇で、
山王七社には
  • 大山咋命(おおやまくいのみこと)
  • 賀茂玉依姫命(かもたまよりひめのみこと:大山咋命の妻神)
  • 大己貴命(おおなむちのみこと:別名大国主神/大黒天)
  • 田心比売命(たごりひめのみこと:宗像三女神の一柱)
  • 菊理比売命(くくりひめのみこと)
  • 大山咋命荒魂(あらみたま)
  • 賀茂玉依姫命荒魂
の七柱が、
相殿には大山咋命の父神である大年神命(おおとしかみのみこと)と祖父神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)がお祀りされています。
比叡山の神に海の神、縁結びの神などさまざまな神様が一堂に会しているため、ご利益もさまざま。
五穀豊穣・厄除け開運・家内安全・商売繁盛・家内安全・縁結び・安産・醸造・医薬などなど、こちらの神社にお参りすれば何でもかなえてくれそうです。
そんな神様たちにお仕えする神使が「真猿(まさる)」です。
「魔」が「去る」に通じ、魔除けの象徴ともされる真猿は、本殿前に鎮座する阿吽の狛猿をはじめ、本殿の欄間や授与品にも見られます。
ちなみに京都御所の鬼門(東北角)の「猿が辻」をお守りしているお猿さんも日吉大社の真猿です。
境内には豊臣秀吉をお祀りする豊国社:樹下社(このもとしゃ)もあります。
豊臣家が滅亡した際、秀吉を御祭神とする豊国神社と秀吉が葬られた豊国廟は徳川によって破却されましたが、御神体は密かに妙法院に、江戸中期には新日吉神宮でお祀りされていたそうです。
しかし徳川幕府の時代であったため「豊国社」とすることがはばかられ、秀吉の元の姓である「木下」にちなんで「樹下社」と名付け、今に至っています。
境内には菅原道真をお祀りする「飛梅天満宮」や樹齢500年以上とされる御神木「すだじい」など見どころがたくさん!
三十三間堂や京都国立博物館もあるエリアですが、こちらの神社はゆっくりとお参りできる貴重な場所。
すぐ隣には青もみじが美しい智積院もあり、これからの季節におすすめの散策スポットです。