堂内に1001体の千手観音菩薩像が安置されていることで知られる三十三間堂は、正式には蓮華王院という名の寺院です。
創建は、長寛2年(1164)、後白河法皇の離宮「法住寺殿」の一角に平清盛が造営しました。
当時は五重塔や不動堂などの諸堂もあったそうですが、建長元年(1249)の大火で焼失し、現在見られる本堂だけが文永3年(1266)に再建されました。
三十三間堂という名前は、観音菩薩像が安置されている本堂の柱と柱の間が33あることから付けられています。
正面から見ても、側面から見てもその長大さにはびっくり!
薄明かりの中にひときわ大きな千手観音菩薩坐像の左右に500体ずつ、千手観音様に随従する「二十八部衆像」や「風神」「雷神」が並ぶ堂内は、まさに圧巻です。
じっくりと拝観していると時間を忘れてしまいます。
三十三間堂の魅力は、観音様だけではありません。
昭和36年(1961)の後白河法皇770回忌記念事業の一環として「昭和の小堀遠州」とも称された中根金作氏が作庭した東庭では、季節折々の美しい景色を楽しむことができます。
私が訪れた時期はツツジが見ごろで、花菖蒲も咲き始めていました。
庭園から望むお堂や鮮やかな朱塗りの東大門の景色もおすすめです。
庭園の中央にある手水舎は本堂創建の翌年に夢のお告げによって堂僧が発見した井戸と伝わっています。
お祀りされているお地蔵様の前掛けを持ち帰り、子供の枕に下に敷けば夜泣きが治るという信仰があるそうで「夜泣き泉」と呼ばれています。
これからは新緑と紫陽花が美しい季節です。
観音様をじっくりと拝見した後は、ぜひ庭園の散策を楽しんでみてください。












