JR名古屋駅から南東方向に15分程度歩いたところに、名古屋で一番知られている「納屋橋」があります。
昔は名物の納屋橋まんじゅうがありましたが、今は無くて、納屋橋そのものが格調高く往時として存在しています。
今回は、ふらっと散策した「納屋橋」に焦点を当ててご紹介しますね。

名古屋駅から歩いてこの信号を渡りきると、人通りの多い広小路と堀川が交わる所にある納屋橋があります!


こちらが、その「納屋橋」です!
この納屋橋の歴史は、名古屋城の築城と同時期に開削された運河「堀川」に架けられた堀川七橋の一つです。
堀川が開削された当初は、城下町の南端に位置し、城への資材運搬や、城周辺で作られた陶器などを港へ運ぶ水運に利用され、名古屋の発展に貢献しました。


さて、納屋橋の名前の由来ですが、橋の付近に尾張藩の米蔵である「御納屋」があったことと、その周辺の地名が「納屋町」と呼ばれていたことに由来する説が有力らしいです。

現在のアーチ橋の意匠は、1913年(大正2年)の改築時のもので、自動車の通行のため1981年(昭和56年)に現在の橋に架け替えられました。納屋橋は、名古屋城下町の発展に貢献した堀川の中心的な存在であり、その歴史的な景観は「景観重要建造物」にも指定されています。

新しく現代風の橋にするだけでなく、名古屋の代表的な橋として親しまれてきた大正時代のデザインを継承し、欄干(手すり)などは当時のものを修理して再利用しています。
モダンな造りが懐かしい、レトロ感が漂いますね…!
モダンな造りが懐かしい、レトロ感が漂いますね…!

納屋橋と福島正則には、彼が堀川の開削を指揮し、納屋橋を架けたと言う歴史的な繋がりがあります。
その功績を称え、納屋橋近くには福島正則の銅像が設置され、橋の欄干には彼が使用した福島家の家紋「中貫十文字」がデザインされています。
また、福島正則の家紋だけでなく、信長、秀吉、家康の三英傑の家紋も飾られているそうです。

そこにいるだけで、大正時代にタイムスリップした感覚で、情緒が溢れる納屋橋。
周辺に柳が多い理由は、水辺の景観を保つために柳が植えられたことが考えらます。
柳が風になびくと、乙な風情が楽しめます!
納屋橋の近くには、左手に見える商業施設「COLORS.366」があり、食とエンタメを満喫できそうですよ。
皆さんも時には、名古屋の名所巡りをしてみると、新たな発見がありオススメ!
今後も他の「堀川七橋」を折りを見て、ご紹介しますので、その日をお待ち下さい。

納屋橋
住所
〒450--0003
愛知県名古屋市中村区名駅南