金沢の街がほんの少し涼しくなる夜、「Local & Global ごちゃまぜツアー 夏の夜の特別編」に参加しました。
ふだんは金沢に住んでいる私が“旅人”の気持ちで、街を歩く2時間のツアーです。

集合は金沢駅のバスターミナル7番乗り場。
日本語と英語が入り混じる中、スタッフさんが明るく出迎えてくれて、参加者同士の距離もぐっと縮まります。
この日集まったのは、地元の人、観光で来ている人、留学生などさまざまな顔ぶれ。

まずは、ライトアップバスに乗り込みます。車窓から眺める金沢の夜景が、いつもの風景をちょっとだけロマンチックにしてくれます。
最初の下車して、藩士の家 野坂⁩邸を外から見学。
彦三緑地のすぐ近くにある武家屋敷です。昭和2年の「彦三の大火」でも焼け残った貴重な遺産だとか。実際に野坂さんが代々住んでおられるそうです。
そして、主計町の方へ歩いていきます。またお茶屋さんが始まるには少し早い時間でしたがガス灯の柔らかな明かり、川の流れる音。
昼間とは違った静けさと色気があって、まるで別の街に来たかのようでした。
続いて歩いたのはひがし茶屋街。
観光客で賑わう昼の顔とは打って変わって、夜のひがしはとても静かで、どこか神秘的な空気が漂っていました。
初めて芸妓さんの費用のお話を聞いちゃいました。
いやぁ、上流階級の遊びは大変だ💦
さらにバスで移動して、江戸時代の歓楽街ひがし茶屋から、現代の繁華街の片町・新天地商店街へ。
ちょっとレトロな細い道が新天地エリア。10席もないお店が並んでいます。
夜の空気の中で、日常と非日常のあいだに立っているような不思議な感覚に包まれました。
最後は片町で自由解散。私はそのままスタッフさんと一緒にバスで金沢駅へ戻りました。参加者の中に知り合いの方もいてびっくり。バスの車内でいろいろ会話ができて楽しかったです。

暮らす人と旅する人が「ごちゃまぜ」になることで生まれる、ささやかな交流。
このツアーで得られるのは、「金沢の夜の楽しみ方」だけではありません。
いつもとは違う視点で街を見ること、自分の“まち”に、少しときめくこと。
移り変わる金沢の時間軸を感じながら、街の表と裏をたどることができました。
来年もあれば参加したいです。