端午の節句の時期、多く見かける“しょうぶの花”。花言葉としても「希望」や「優雅」など前向きな意味を持つほか、剣のようにまっすぐと上に伸びる葉の姿から、子どもの成長や厄除けの花としても知られています。

そんなしょうぶの花が広がる、佐賀市大和町の「花しょうぶ園」にやってきました。毎年この時期開園していて、今年は5月20日から6月16日まで。

2年前まで大人の入園料は520円でしたが、昨年から無料に。というのも、園内は老朽化した場所もありところどころ利用できないことを配慮しているそうです。尋ねたところ、修繕の目途は立っておらず…無料開放も昨年、今年に限らないとのこと。入園者としてはラッキーですが、、、管理者の方々に感謝。

入ると今年も一面、綺麗な景色!青空によく映えるし、雨上がりに雫が滴る姿もそれはそれで綺麗なはず。

種類ごとにエリアが分かれています。特に方向は決まっていませんが、今年も時計回りで散策します。

紫、青紫、白色…グラデーションのように広がる美しい色合い。横から見ると背丈もさまざまです。

そして同時期、あじさいも綺麗に咲きます。色合いを合わせているのか…?わからないけれど、しょうぶの花と馴染んでる。どちらもフレームにいれて写真を撮る人がたくさんいました。

奥の「あづまや」は老朽化のため、閉鎖中。それでもこうして花しょうぶの背景としてそびえ立っているだけで存在感たっぷり。休憩スポットとしても機能していたと思いますが、園内にはいくつか日陰のベンチがあるのでご心配なく。

個人的に好きで、いつも見入るのが肥後系の「麗月(れいげつ)」。花びらが均一に色づいたものと異なり、こちらは淵だけ、染色したようにじんわりと紫色になっています。花びらも1枚1枚大きくて、華やか。

こちらのゾーンは少し背丈は低めで、蕾も多いようでした。奥のゾーンとの対比もおもしろい。各種、説明書きがあるのも助かります。

ゆっくりと花しょうぶ園を散策したあと、付近をぶらり。近くに架かる「しんおおはし」は花しょうぶがモチーフになっていました。地域のシンボル的存在として馴染み、大切にされているのがわかります。
【花しょうぶ園】
場所:佐賀市大和町川上3294
期間:5月20日(火)~6月16日(日)
※期間中、無休
開園時間:9:00~18:00