石川県の歴史を知りたいときに訪れたい「石川県立歴史博物館」。久しぶりに足を運んでみたところ、常設展示が以前よりも充実していて、思わず見入ってしまいました。

訪れたのは、なんと5年以上ぶり。以前は撮影禁止だった展示も、フラッシュを使用しなければ写真撮影ができるようになっていました(一部撮影禁止の展示あり)。動画撮影は禁止されていますが、気になった展示を写真に残せるのはうれしい変化です。

今回は、久しぶりの訪問で特に興味を引かれた展示を紹介します。
縄文時代から続く石川県の歴史。やっぱり注目したいのは加賀藩!
館内では、縄文時代から現代につながる石川県の歴史をたどることができます。飛鳥時代の加賀国の成立に関する歴史も興味深いところですが、やはり見応えがあるのは、前田家が治めた加賀藩の時代です。

政治や暮らし、文化がどのように発展してきたのか。展示を見ていくと、現在の金沢の街並みや文化につながる歴史を知ることができます。
大名行列を立体的に感じられる展示
特に印象に残ったのが、大名行列に関する展示です。以前訪れたときは撮影禁止で、教科書にも載るような大名行列の蒔絵が印刷されて掲示してあったのが印象に残っていました。

今回改めて見てみると、立体模型なども展示されていて、当時の大名行列の様子をよりリアルに体感できるようになっていました。歴史上の出来事を文字や解説で読むだけでなく、人々がどのように並び、どのような行列が構成されていたのかを立体的に感じられるのが面白いところです。
財政難の時代にも花開いた文化。兼六園の展示も見どころ
加賀藩の歴史をたどるうえで興味深かったのが、藩の財政や文化の発展についての展示です。藩の運営にはさまざまな苦労がありましたが、その一方で、庭園や工芸などの文化も育まれていきました。今回、特に興味深かったのが、兼六園に関する展示です。

兼六園全体を小さな箱庭のように再現した展示があり、庭園の様子を眺めながら、解説を読むことができます。

文章だけではイメージしにくい庭園の構成や、それぞれの場所のつながりも、立体的な模型を見ることでぐっと理解しやすくなります。

展示を見ているうちに、実際の兼六園を歩いてみたくなるのも魅力。普段は何気なく眺めている庭園も、歴史や造園の背景を知ってから訪れると、また違った楽しみ方ができそうです。

金沢を代表する観光名所である兼六園。訪問前に歴史博物館で予習しておくのも、おすすめの楽しみ方です。
白山信仰から能登の祭りまで。地域に根付く文化を知る
今回、加賀藩の歴史と並んで興味を引かれたのが、白山信仰や能登の祭りに関する展示でした。(展示の順番は前後しています)
白山は、古くから山岳信仰の対象とされてきた山です。自然と人々の暮らし、信仰がどのようにつながってきたのかを知ることができます。また、能登の祭りについても、特徴的な祭礼のレプリカなどを用いて、細かな解説がされていました。

能登には、地域ごとに受け継がれてきた個性豊かな祭りがあります。写真や文章だけではイメージしにくい祭りの様子も、立体的な展示を通して理解しやすくなっていました。

地域の文化がどのように受け継がれてきたのかを知るうえでも、見応えのある展示です。
5年以上ぶりに訪れた石川県立歴史博物館。以前から知っている施設のつもりでしたが、常設展示を改めて見てみると、新しい発見がたくさんありました。

加賀藩の歴史はもちろん、白山信仰や能登の祭りなど、石川県内のさまざまな地域の歴史や文化に触れられるのも魅力でした。