日吉東照宮の創建は元和9年(1623)で、もともとは比叡山延暦寺の末寺「比叡山東照宮」と名乗っていましたが、明治の神仏分離令に伴い、日吉大社の境外末社となりました。
日吉大社から10分ほど歩いた場所に位置しますが、お社へと続く石段が…。
デジャブかと(前記事早尾神社)思いましたが、気を取り直して上ります!
息切れをしながら登り切った先にあったのは、日光東照宮再建の際のひな型にもなったという権現造りの美しい社殿。
本殿の方も美しい彫刻がありますが、遠目にしか見えない。
ふと社務所に目をやると、なんと拝観の案内があるではないですか!
早速拝観のお願いをすると、神主さんが快く対応してくださり、「本殿の中にも入っていただけますよ」と。
写真撮影もOKとの言葉にウキウキで唐門をくぐり、本殿へ向かいました。
極彩色で繊細な彫刻がとても美しく見とれてしまいます。色彩がやや薄くなっているのでわかりにくいのですが、正面中央の彫刻は「阿吽」の虎で、その下に龍の彫刻がほどこされています。
これは、家康の生まれ年(寅年)と日吉東照宮を建立した家光の生まれ年が辰年であることにちなんでいるそうです(神主さん情報!)。
本殿内はより一層きらびやかでした。
極彩色の装飾や金箔がほどこされた障壁と黒と金で統一されている天井のコントラストが見事です。
欄間には縁起の良い動物や瑞祥の象徴とされる伝説の生き物が彫刻されています。
色彩も色あせず、とても美しい殿内でした。
そのあとは社殿をぐるっと一周。
横から見ると拝殿と本殿が石の間でつなぐという権現造の様式がよくわかります。
ほかの参拝者が誰もいなくて、絢爛豪華を独り占めの贅沢な時間。
大満足で唐門を出て、今度は琵琶湖の絶景を堪能。
琵琶湖の向こう岸、正面に見えるのは「近江富士」と通称される「三上山」です。
ここで再び神主さん情報!
日吉東照宮は、唐門の正面にちょうど近江富士が見えるように建立されているのです。
たまたまではなく、そのように設計されているとのお話。
実際に唐門から見ると…樹々で遮られてはいますが、確かに近江富士の姿が正面に見えました。家康さんはいつも近江富士を眺めているのですね。
とても貴重な文化財を拝見できる日吉東照宮。
日吉大社や坂本の町へお越しの際はぜひお参りください。
なお、日吉東照宮の本殿は通常拝観されていないようですので、お参りの際は事前に確認してくださいね。












