日吉大社西本宮の御祭神は、大山咋神(おおやまくいのかみ)です。
大山咋神は、大山の神でありその土地を守護する神様とされています。
そんな神性が影響しているのか、楼門をくぐるととても柔らかな空気が満ちているように感じました。
西本宮とは異なった優しい風とでもいいますか、とにかくほっとするような落ち着いた心持ちになりました。
拝殿の手前からだとあまり本殿の姿が見えません。
拝殿をぐるっと回って本殿前まで来ると、美しい姿がそこにありました。
東本宮の本殿も日吉造で国宝に指定されている建物です。
天智天皇7年(668)創建、文禄4年(1595)の再建。
後ろ姿も西本宮殿と似ていますが、あとで見比べてみると真ん中の床が1段高くなっていました。
本殿に向かって左手には、伝教大師最澄の時代から枯れることなく湧き続けている亀井霊水があります。
言い伝えによると昔はこの地に池があり、最澄が参拝した際に霊亀が現われて浮かんできたそうです。
そこでこの水を占ったところ「閼伽井(あかい:仏様に捧げる水を汲む井戸)」にすると良いとの託宣があり「亀井」と名付けられました。
本殿の奥にあるのは大物忌社(おおものいみしゃ)です。
大物忌社は大山咋神の父神である大年神(おおとしのかみ)をお祀りしています。
本殿左手前には、大山咋神の妻神である鴨玉依姫神(かもたまよりひめのかみ)がお祀りされている樹下宮(じゅげぐう)があります。
大山咋神と妻の鴨玉依姫、父の大年神という家族の神様がいらっしゃる東本宮だからこそ、温かな雰囲気があるのかもしれません。
ここまで日吉大社の主なお社「山王七社」を紹介しました。
山王七社にお祀りされている
西本宮:大己貴神
東本宮:大山咋神
宇佐宮:田心姫神
白山宮:菊理姫神
樹下宮:鴨玉依姫神
牛尾宮:大山咋神の荒魂
三宮:鴨玉依姫神の荒魂
以上の七柱が「日吉大神」、日吉大社の御祭神です。
境内を心行ゆくまでお参りした帰り道、東本宮の参道わきに見つけたのは「猿岩」です。
正面から見るとその凹凸がしゃがみ込む猿のように見える(写真は横顔?)ことから「猿の霊石」と呼ばれているそうです。
参道を下って振り返ると朱の楼門が樹々の緑に映えてとてもきれいでした。
次回は日吉大社の最終回。
境内の清々しい景色を中心に紹介します。